 いよいよ最終ラウンドを迎えた全日本F3選手権は、9月20日に第17戦決勝を迎えた。既にすべてのタイトルは決まっているが、マカオGPへの出走権を争う立場の陣営やドライバーもあり、消化試合の雰囲気はない。
秋のみちのく・菅生とあって気温22℃、路面温度30℃という涼しいコンディションの下、午前11時45分から行われた予選では、セッション中盤に赤旗中断となる波乱があったものの、特に残り5分でのセッション再開後は緊張感のあるアタック合戦に。その結果、1分14秒483というコースレコードを叩き出したトムスのカルロ・ヴァン・ダムが「コンディションがすごく良かった。これほどのタイムは予想していなかったね」と会心の笑顔でポールを獲得。これに僅差で及ばなかったものの、同じくトムスの井口卓人、国本京佑が14秒台を並べトップ3を確保。NMSのケイ・コッツォリーノが4番手、金曜に速さを見せたスリーボンドの安田裕信、Honda Team Realの中山友貴、山本尚貴らがこれに続くこととなった。
迎えた第17戦決勝のスタートは、土曜の午後4時08分。気温22℃、路面温度26℃と相変わらずの涼しさの中、曇り空の下ドライコンディションでレースが始まった。
スタートで好ダッシュを見せたヴァン・ダムは、トップで1コーナーへ。これに井口、国本が続き、コッツォリーノをパスし  た安田と山本が4〜5番手に浮上を果たす。
1周目を終えて0.9秒のマージンを稼いだヴァン・ダムだったが、「オーバーステアが大きく、序盤は非常に苦戦してしまった」と、2〜3番手のチームメイト、井口、国本の攻勢を受けることとなり、レースは三つ巴の戦いに。一方、「スタートが決まってうまく4番手に浮上したものの、トムス勢のペースには及ばなかった」という安田は、山本を徐々に引き離すも、単独走行に。背後の山本はコッツォリーノとの攻防を演じるも、5位を死守する。
 「ハイポイントコーナーなどで、ヴァン・ダム選手がバランスに苦しんでいるのは分かっていたが、後半セクションで引き離されて並びかけることができなかった」という2位井口に対し、トップのヴァン・ダムは「フロントタイヤを酷使することで、オーバー傾向を徐々に軽減させることができた」と後半にマシンバランスが改善。ファイナルラップにファステストラップを奪って後続を突き放すと、結局1.4秒差をつけてトップでチェッカー、見事な逃げ切り優勝となった。2位に井口、3位に国本が続き、4位は安田。5位に山本、6位にコッツォリーノまでがトップ6となった。
 ナショナルクラスでは、前回の富士ラウンドでチャンピオンを決めている山内英輝がダブルポールを獲得。8戦連続でクラストップからスタートを切ることとなった。
だが、山内にしてみれば「普通のスタート」を決めたにもかかわらず、3番手から絶妙のダッシュでアレキサンドレ・インペラトーリが先頭を切って1コーナーに進入。ところが、レインボーコーナーの立ち上がりで、そのインペラトーリがコースアウト! 4番手まで後退し、山内は難なくトップを奪い戻す。その後の半周で1秒半のリードを築いた山内は、松下昌揮とザヒール・アリが激しい2番手争いを繰り広げていたこともあって、序盤は選手権クラスの車両にも迫らんばかりの勢いで、一気に差を広げていく。
終わってみれば、山内は18周のレースで「予選のアタックをずっとしたような感じでプッシュし続けた」と、2位に19秒もの大差をつける圧勝で今季8勝目をマークした。2位は松下が、最後までアリを抑えて獲得した。
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第17戦・第18戦「菅生」リザルトデータ |