前日の第13戦決勝と同様、曇り空の下で気温27℃、路面温度38℃で迎えた日曜の第14戦決勝。前日の予選でトップタイムを奪った国本京佑が連日のポールシッターとなり、2番グリッドにはカルロ・ヴァン・ダム。これに井口卓人、中山友貴が続き、ここまでは第13戦と全く同じオーダー。3列目にはケイ・コッツォリーノ、山本尚貴がその順番を入れ替えて並ぶこととなった。Fニッポンの決勝第1レースの直後とあって、やや路面が悪いらしくグリッド上ではリヤサスペンション周りのセットアップを修正する陣営が多かった。 そんな中、日曜の午後2時23分にいよいよ20周の第14戦がスタート。「前日と同じ展開になればうれしいね」と語っていたヴァン・ダムだったが、「今日は少しホイールスピンが多かった」とスタートでの逆転はならず、ポールポジションの国本がそのままトップを守って1コーナーへ。ヴァン・ダム、井口、中山と続き、スタートでコッツォリーノを抜いた山本が5番手に浮上。同様に中嶋大祐も嵯峨宏紀をかわして7番手に。 序盤からトップ3台のトムス勢は、激しい三つ巴の戦いを展開。この背後では中山、山本、コッツォリーノが同様の戦いを演じるが、首位争いから国本が抜け出し始めると、同様に中山が4位争いから抜け出し、単独走行へと変わっていく。 結局「前日はカルロの後ろで苦しんだが、今日は逆の立場になり、後ろにいるほうが苦しいことが分かっていたので、絶対に抜かれることはないと集中して走れた」という国本が、最後にはヴァン・ダムを突き放してトップでチェッカー。オートポリス以来となる久々の今季2勝目となった。2位には「序盤のうちにフロントタイヤを傷めてしまった」というヴァン・ダムが入り、3位には「前日と同じ3位だが、チームメイトに離されてしまった昨日に比べ、納得のいく内容だった」と語った井口。タイトルを争う井口、国本が高得点をマークしたことで、ヴァン・ダムのチャンピオン獲得は次戦以降に持ち越しとなった。なお、4位には「前の3台に離されたことが残念」という中山、5位には山本、6位にコッツォリーノが続いた。 ナショナルクラスの第14戦は、まるでデジャブを見るかのようだった。またしても山内英輝を退け、スタートでアレキサンドレ・インペラトーリが前に出たからだ。そればかりか、またも3番手の安岡秀徒がスタートに出遅れ、後続の2台にかわされていた。第13戦との違いは松下昌揮がザヒール・アリをかわせなかったこと。一時はインペラトーリと山内による一騎討ちの様相を呈していたものの、中盤になってアリが急接近。ただ、そのアリがその後ミスを連発して、やがて再び単独走行となってしまう。 「何度か追いついたけど、このコースでは抜けないし、イメージどおりの走りができなかった」と、連続2位に無念の表情を山内は隠し得ず。逆に連勝飾って優勝回数で並んだインペラトーリは、山内に11ポイント差にまで迫ることに。「今週はいい流れを作ることができて、大いに自信となった。この調子でポイントを積み重ねていけば、きっと最後まで山内とタイトルを争える」とインペラトーリは語っており、ナショナルクラスのタイトル争いはまだまだもつれることとなりそうだ。