 いよいよ大詰めを迎えた全日本F3選手権。このもてぎラウンドではチーム部門、エンジンチューナー部門、そしてドライバー部門のすべての全日本タイトルが決まる可能性があるという状況の中、土曜の第13戦ではそのうちのチーム部門、エンジンチューナー部門が早々と決した。
気温34℃、路面温度46℃という暑さの中で土曜の午前11時15分から行われた公式予選では、トムスの国本京佑が初ポールポジションを獲得。ポイントリーダーであるカルロ・ヴァン・ダムは2番手に留まり、これに井口卓人、中山友貴、山本尚貴、ケイ・コッツォリーノが続き、3列目までのグリッドを埋める。
午後3時38分からの第13戦決勝。どんよりとした雲が広がったために、一気に気温、路面温度が下がり、雨の気配すら漂う中迎えたグリッド。スリーボンドの安田裕信がミッショントラブルで急遽グリッド上からピットガレージへとマシンが押し戻されることに。なんとかピットスタートに間に合わせるべく、マシンの修復に注力したスタッフたちの努力の甲斐なく、結局安田はスタートできず、レースは15台のマシンによってスタートした。
いっせいに好スタートを切った上位陣の中で、もっとも加速が良かったのはヴァン・ダム。「スタートを決めれば勝てるはず」と語っていたポールシッターの国本をかわすと、1コーナーでトップの座を奪う。このため、国本が2位に後退し、井口、中山、山本、コッツォリーノというオーダーとなり、1コーナーや3コーナーで仕掛けるも、嵯峨宏紀は7番手のまま。中嶋大祐はスタートに失敗し、ナショナルクラスの先行を許す苦しい立ち上がりとなった。

トップに立ったヴァン・ダムは、序盤こそ三つ巴の戦いとなったものの、じりじりとマージンを広げていくことに成功。国本の背後では、井口が山本、中山らの追従に苦しむ展開になり、一時は8位に復帰した中嶋までが一列に連なることとなり、トップ2台にとっては楽な展開となっていく。
「できるだけギャップを築き、ファステストラップを奪うべくプッシュし続けた。国本もプッシュしていたが、終盤にはややマージンが開いたかな」と語るヴァン・ダムは、そのまま14周を逃げ切って逆転優勝。2位には国本、3位には井口とトムス勢が表彰台を独占。これにチームメイトである山本の攻勢をしのいだ中山が続いて4位に入っている。

一方、ナショナルクラスでは、2戦とも予選トップの山内英輝が「僕としては普通のスタート」を切るも、それ以上に絶妙のダッシュを決めたのがアレキサンドレ・インペラトーリ。1コーナーでトップに浮上し、後続を従える。逆に3番手の安岡秀徒はスタートに失敗し、松下昌揮とザヒール・アリの先行を許してしまう。2周目まで間に中嶋を挟んだこともあり、1秒のマージンを得たインペラトーリは、それを最後まで守ることに。終盤になって差を詰めてきた山内を振り切って、今季4勝目を獲得した。「スタートが決まってトップに立ってからは、自分がミスをしない限り、抜かれない自信があった」とインペラトーリ。
一方、松下とアリ、そして安岡による3番手争いは最後まで続き、常に縦一列状態。そのままフィニッシュかと思われたものの、最終ラップのヘアピンでありに並んだ安岡が、ダウンヒルストレートで逆転に成功。ひとつだけ最後にポジションを挽回した。
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第13戦・第14戦「もてぎ」リザルトデータ |