 7月12日、気温35℃、路面温度52℃という厳しいコンディションの中鈴鹿サーキットでシリーズ第11戦が行われた。
午前に行われた予選でポールポジションを奪っていたのは、トムスのカルロ・ヴァン・ダム。ポイントリーダーとして鈴鹿に乗り込んできたヴァン・ダムは、「このサーキットでは5月に初優勝も飾っているし、なぜか気分良く走ることが出来るんだ」と語り、1分56秒418をマークして今季5度目のポールシッターの座に。これに続いたのは僚友・国本京佑で、2列目には同じく井口卓人、そしてHonda Team Realの山本尚貴が並び、これに中山友貴、NMSのケイ・コッツォリーノが続くことに。
予選からさらに暑さを増した午後4時、12周で行われる第11戦決勝のフォーメイションラップがスタート。今大会がF3デビューとなるナショナルクラスの久保田克昭が出遅れるが、再スタートして最後尾についた。

午後4時05分、レッドシグナルが消えると、好スタートを切ったのはヴァン・ダム。これに国本も続いたが、「動き出した後の加速が悪かった」という井口をかわし山本が3位に浮上。井口はさらに1〜2コーナーのアウト側から中山の攻勢を受けるが、2コーナーへのアプローチで先行しかけた中山と井口が僅かに接触。中山はスピンアウトしてグラベルでレースを終えてしまう。これで、1周目を終えトップ6はヴァン・ダム、国本、山本、井口、コッツォリーノ、嵯峨宏紀という顔ぶれに。
「序盤のうちにプ  ッシュしてギャップを作りたかった」というヴァン・ダムは、2周目、3周目とファステストラップを更新しながら2位以下を徐々に引き離していく。その背後では、国本、山本、井口が拮抗したレースを展開、コッツォリーノに迫っていた嵯峨は5周目のデグナー進入でバランスを崩してスピンアウト。レースに復帰も最後尾あたりにまで順位を落とす。その後、3台による2位争いから徐々に国本が抜け出し、レース後半は山本と井口の3位争いが熾烈に。しかし、  「後ろは気にせず自分の走りに集中した」という山本は井口のプレッシャーに耐え、そのまま3位を死守する。
結局「予選では僅差だったが、思いのほか決勝では差がついたね」と語ったヴァン・ダムが、5秒差をつけて逃げ切り優勝。「1周1周プッシュして良い走りができたが、細かいミスなどが重なって結果的にヴァン・ダム選手に水を開けられた」という国本が2位。3位には山本。以下、井口、コッツォリーノと続き、6位には今大会が新エンジンでの実戦デビューとなったスリーボンドの安田裕信が入っている。

ナショナルクラスでは、予選トップの山内英輝がそつなくスタートを決めて、トップを死守。逆に2番手のアレキサンドレ・インペラトーリは、エンジンストールで大きく後れをとってしまう。これで松下昌揮、安岡秀徒、ザヒール・アリはひとつずつ順位を上げ、インペラトーリは5番手に。2周目までは山内にぴたりと食らいついていた松下ながら、その後は徐々に差が広がっていく。そして、差が1秒半に広がったところで、山内はスパートをかけるも、なんと8周目のデグナーでコースアウト! すぐに復帰するものの、松下と安岡の接近を再び許すこととなる。
だが、何事もなかったかのように、山内は次の周にファステストラップを記録して、10周目にはギャップを2秒に拡大。そのまま逃げ切って今季5勝目をマークした。「うれしいけれど、まだ気持ちのコントロールができていない」と、山内はレース内容には反省点を残したよう。松下、安岡が2〜3位、アリ、インペラトーリは4〜5位でレースを終えた。
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第11戦・第12戦「鈴鹿」リザルトデータ |