 入梅後初のイベントとなった岡山国際での第9戦。しかし、シリーズ折り返しとなったこの週末は運よく天候に恵まれ、ドライコンディションでの戦いとなった。
土曜朝の公式予選の結果、第9戦でポールを奪ったのはトムスの井口卓人。2番手タイムをマークしたのはカルロ・ヴァン・ダムで、これに国本京佑が続いた。しかし、ヴァン・ダムは予選終了時にダブルチェッカーというミスを犯しており、3グリッド降格され5番手スタートに。代わって2列目には、前日までよりもトムス勢とのギャップを詰めたHonda Team Realの山本尚貴と中山友貴が並び、久々にトヨタ、ホンダを背負って立つトップチーム同士が入り乱れるグリッドとなった。

午後4時13分に迎えた第9戦決勝のスタート。ロケットスタートを決め、ホールショットを奪ったかに見えた国本だったが、これはジャンプスタート。このため、国本、井口、山本、ヴァン・ダム、中山、安田裕信というトップ6のオーダーで1周目を終えるも、2周目には国本にドライブスルーペナルティーが下され、3周終了時に国本はピットイン。
これでトップに立った井口だったが、なんと井口もスタート時にグリッドボックスを大きく行き過ぎていたためにスタート位置違反をとられ、ドライブスルーペナルティーが6周目に提示され、8周終了時にピットインを余儀なくされ脱落。

これでトップに立ったのは、これが初のレースリーダーとなる山本。背後にはヴァン・ダムがピタリとつけていたが、「ウイングを寝かしすぎたのか、山本に近づくとバランスが崩れ、高速の2コーナーで離されてしまった」というヴァン・ダムも決め手を欠き、「トップに立ってからも、背後のヴァン・ダム選手からのプレッシャーを気にせず、自分の走りをすることに集中した」という山本が、そのまま逃げ切ってトップでチェッカー。右手を上げての初のウイニングランをすることとなった。2位にはヴァン・ダム、3位には安田を抑え、山本のチームメイトである中山が入り、「今回はラッキーな形だったので、次回はしっかりと自力で表彰台に立ちたい」と、こちらもうれしい初表彰台に。5位に嵯峨宏紀、6位に中嶋大祐が続いたが、ホンダ勢の躍進が目立った一戦となった。

ナショナルクラスでは、クラスポールからスタートするはずだったアレキサンドレ・インペラトーリに予想外のアクシデントが発生する。なんとスターターのトラブルでフォーメイションラップに参加できず、ピットスタートを余儀なくされたばかりか、再始動も許されずリタイアを喫したのだ。
一方、2番手の山内英輝、3番手の安岡秀徒が揃ってスタートに失敗。安岡に至っては1コーナーでコースアウトまでも喫してしまう。これでトップに立ったのはザヒール・アリ。2周目までは松下昌揮と山内を背後においての走行だったが、そこからは徐々に差を広げて、中盤には独走態勢に。最後まで危なげのない走りで初優勝を飾った。
「正直言って、このレースウィークはセッティングがうまくいっていなかったので、勝てるとは思わなかった」と、ラッキーな展開にアリは大喜び。松下が久々に表彰台へ進み、3位の山内は「ストールさえしなかったら……」と悔しそうな表情を見せていた。
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第9戦・第10戦「岡山」リザルトデータ |