| 土曜の予選でポールを奪っていたのは、第7戦と同じくトムスの石浦宏明。これにオリバー・ジャービス、ロベルト・ストレイト、塚越広大、関口雄飛、伊沢拓也、そしてスリーボンド勢という上位グリッドとなった第8戦。前日は石浦の独走優勝となるも、レース自体はこう着した展開となったが、この日は気まぐれな天候が予想だにしなかった展開を演出した。
午後零時20分からのスタート進行を前に、午後零時10分辺りから突如降り始めた雨に、各陣営はサイティングラップにレインタイヤでコースインするが、予想よりも路面は濡れておらず、すぐに全車スリックタイヤに履き替えてグリッドに向かう。
そのグリッドではセットアップを微調整する陣営が多かったが、雨粒がポツポツ落ちてくるなど、微妙な天候に。やがてその雨粒が大きくなり始めたことから、レースはセーフティーカー先導でスタートすることに。動き出した隊列の上に、強さを増した雨が降り注ぎ、「これではレインの方が速い」と読んだストレイトは1周目にピットインしてレインに履き替える。このストレイトに続き、2周目、3周目とレインに履き替えるマシンが続出する中、 スリックのまま隊列に留まり続けたのは塚越と大嶋和也の2台。1周目にピットインしたために順位を上げたストレイトを含み、塚越、ストレイト、大嶋、安田裕信、伊沢拓也、マルコ・アスマーというトップ6のオーダーで、5周終了時から本格的なレースが始まった。
この段階では雨は少なくなっていたが、まだ路面には水が浮いており、レインが圧倒的に優位。このため1周目に早くもストレイトが塚越を捕らえ首位を奪い、同時に好スタートを決めた伊沢が2番手となり、塚越は3番手。これに安田、関口、ジャービスまでがトップ6となり、スリックの大嶋は9位にまでドロップしてしまう。
しばらくはこのままレイン勢に分がある状況が続くと思われたが、9周目辺りから雨が止み、日差しまでもが降り注ぐようになると路面は一転して乾き始めてしまい、10周目にはレインでトップを行くストレイトのラップタイムを、スリックを履く7〜8位の塚越、大嶋が上回り始める。
こうなると、最早誰もスリックを履く塚越、大嶋を止めるものはなく、ついに15周目のアトウッドカーブ で塚越がストレイトをパスしトップに。17周目には大嶋もストレイトをかわして2番手に浮上。ストレイトは「イグニッションのトラブルで、縁石に乗るとエンジンがバラついて……」とトラブルを抱えていたこともあってペースダウン。その背後にはジャービスの猛攻を凌ぎながら追い上げてきた伊沢が迫ったが、逆転までにはいたらず。
結局「田中弘監督の指示で“そのまま行け!”と。いい判断をしてもらった。これまで努力してもらったチームに、優勝という形で恩返しができてうれしい」と語った塚越が今季初優勝。この1勝は、同時にHonda
Team Realにとっても初となる勝利であった。2位には「予選で失敗したことでスリックで粘った。もし普通の予選順位であったら、おそらく自分もレインタイヤに履き替えていただろう。そういう意味ではラッキーだった」と語った大嶋が入り、ストレイトは3位。以下、伊沢、ジャービス、関口までがトップ6となった。
● 第7戦・第8戦「岡山」リザルトデータ
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